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本当はこわいポケットモンスター

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2巻の裏表紙には『大興奮のテレビアニメ原作ノベル!』と書いてるのだけど、アニメの原作扱いなのかそれともノベライズなのか。


それはさておき久しぶりに読み返したら、この小説は結構設定が細かく書かれていてなかなかに面白いのです。ポケモンの世界にリアリティを持たせる要素としてこの小説は必要なんじゃないかなと。

というわけで、この小説の中からポケモンの世界のリアルな部分を2つほど抜粋してみます。どちらも2巻からです。


「ジムの試合は、素人やごろつきのケンカとは違う。政府・文部省推薦、文化庁・環境保護庁、通産および厚生病院省、大蔵銀行省、合併前の郵政省と自治省と警察庁、全国ポケモン学会ならびに全世界ポケモントレーナー組合公認の試合だ」
「なんかややこしいんだな」ポケモンについては、サトシよりもずーっと詳しそうなカスミも首をひねった。
「そんなに公認されてたんだ。……でも、文部省はともかく、何で、大蔵省や通産省が公認しなきゃなんないの?」
「よくは知らん」タケシはあっさり答えた。
「ともかく、いっぱい公認されていると、偉そうには聞こえる。ポケモンのケガの治療は当然だが、万が一、トレーナーがケガをすれば、治療費も入院費も健康保険で全額払われる。これは、ありがたいことだ」

P33-34


ニビジムでジム戦に挑む前の会話。サトシたちが保険に入ってるかどうか分からないけど、国民総保険制度がそのままあると考えると入ってるんだろうなぁ。全額払われるってのはすげーありがたい制度だ。


個人的にはこういう保険金はファイトマネー(ポケモンバトルで相手からむしり取る金)の数割が保険に支払われるんじゃないかなと思ってるんですがどうでしょう。



「ほんと、おばかさんね。ジムはこの街だけじゃないわ。ジムのある街はこのブロックにいくつもあるわ。そのうち八つのジムに勝てばいいんでしょ」
 カスミはお姉さん気取りの口調で言った。
「下手なテッポウも数撃ちゃ当たる……か」サトシは最近、覚えたばかりのことわざをつぶやいた。
「でもね……」ジョーイがしみじみと言った。
「次がある。次がある。で、工夫もなしで渡り歩いていると、ひとつも勝たずに二度も三度もこの街にやって来る人もいるわ」
 ジョーイが、センターのロビーの窓際を見た。
 イスにじっと座ってアンパンをかじっている老人がいる。
「三日前からここにいるあのおじいさんはね、センターの記録によると、この街は四度目。前にここへ来たのは二十年前なの」
「二十年前……」サトシの年齢の倍である。
「もちろん、私も生まれていないわ」ジョーイが言った。
「あのおじいさんは、八十歳以上。ポケモントレーナーを目指す限り、センターで、ベッドとお食事は世話するわ。でも、いまだにトレーナーを目指して、いろんな街を回っている。あのおじいさん……健康診断をしたのだけれど、もう、トレーナーを目指す体力はないの。診断の結果を、わたしは、あのおじいさんになんと言ったらいいのか……」
「言ってないんですか?」カスミが聞いた。
「言ってはいないけど、あのおじいさんは、聞かなくても結果に気がついているわ」
「え?」カスミが聞き返す。
「連絡が入っているの。あのおじいさんは、行く先ざきの街のポケモンセンターで、健康診断をしてもらっている。そして、どこの街でも結果は同じ……」
「だめ?」サトシが聞いた。
 ジョーイはうなずいた。
「今は、あのおじいさん。街を訪れても、ジムには行かない。それでも、街を回るのは、どこかのセンターの健康診断で、ポケモントレーナーをやれる体力があると、言ってもらいたいだけなのかもしれない。でも、わたしも、それは言えない」

P49-50


子供向けだから夢を見る人がメインで映るけど、夢破れた人がここまでガッツリ描かれてるとは思わなかった。正直怖い。こういうリアルさは切なさがある。

ゲームだとサクサク進めるんだけど、実際にポケモントレーナーとして生き続けるってのは大変なんだろうなぁ。と考えると街にいる一般人も若い頃に旅立ったけど夢破れて諦めて定住した人なのかもなぁとか思ったり。



この小説では他にも街の歴史もさらっと触れられてて面白いです。たとえばニビシティは石の産地→寂れる→新種の化石発見で町おこし→実は既存の化石だった→やっぱり寂れる、っていうのが2ページにも渡って描写されてます。こういうのが読んでてリアリティを増してるんだなぁと思ったり。

残念ながらこの小説って2巻で終わっちゃってるんですよね。未完。wikipediaで読むとポケモンのアニメが終わってから種明かしな内容を描くつもりだったみたいですがその間に作者が亡くなってしまったとのこと。

同じようなテイストでサトシとピカチュウという設定をリセットしてカントー編を誰かに書いて欲しいのですが……。ううむ。

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